阪大ロー入試の所感と意識すべき点

 

全然更新していませんでした。ご無沙汰しております。

去年のロー入試から早1年経つのかと思うと感慨深いです。

今回は阪大ロー入試の所感と意識すべき点を書きたいと思います。

 

1.私の結果

 +2点未満と本当にぎりぎり合格でしたw なのでなんとか滑り込みたいという方に向けた内容となります。

 

2.受けたときの所感

 受けた時の感触としては、憲法4~5割、行政法7割、民法5割、商法7割、民訴4~5割、刑法3割、刑訴3割で、ぎりぎり追加合格(225/450点※書類点を含む)あるか!?という手ごたえでした。解答用紙は大体2.5枚くらい使いました。

 

3.採点が優しい科目と厳しい科目とふつうの科目

(1)優しい科目(乖離があったか。周りの体感含む)

 ・刑法、刑訴

 刑法については、私はやらかしたので全然(3割)でしたが、大体みんな8割以上取ってた印象です。なので差をつけられないように優先して対策しましょう!

 刑訴は語句問題をある程度書ければ5割は取れるようなので(実際に5割でした)、語句対策をしっかりしましょう。

(2)厳しい科目

 ・行政法、商法

 行政法は7割のつもり(問1・問2は丁寧に解答したつもり)が実際は4割弱とかなり乖離がありました(今でもなぜかよく分からない)。一番採点が不明なので力をいれることはおすすめしません。

 商法は8割のつもりが実際は6割という感じです。周りも思ったより低めに出てたようです。それでも商法は条文を知ってれば書ける科目なのでとくに力をいれて対策すべきです。細かく採点をふってるっぽいので丁寧に書きましょう。

(3)ふつうの科目

 ・憲法民法、民訴

 憲法判例の言い回しを書いた方が点がつく印象です。審査基準の導出(理由づけ)は簡潔に、あてはめ重視で書きましょう。

 民法は100点満点なので、全範囲そこそこ書けることを目指した方がいいです。穴は極力作らないようにしましょう。もちろん民法で7割取れればほぼ合格すると思うので最優先で取り組みましょう!

 民訴はテキトーに書いても点がつかない(中の先生の感じから)ので、短くても論理性を重視して書きましょう。高得点はほぼいなくて4割以下がたくさんいた印象です(私も4.5割)。

 

4.まとめ

 民法と刑法が得意で取れるなら確実に受かると思います。自信をもってください。商法と刑訴の語句説明もやればその分取れるのでやったほうがよいです。

 あと目安ですが、夏入試で関東なら中央ロー半免以上で合格するor関関同立ローの2年間全免合格レベルの人だと地力が十分ありほぼ受かると思うので安心してください。

 もちろん、受かってなくても上記の部分を意識すればぎりぎり合格は十分狙えるので頑張ってください。

 

ロー入試のステメンについて

 

令和5年度ロー入試も本格的に近づいてきました。

 

今回は法科大学院入試で求められるステメンについて、私が思うことを書いていきたいと思います。

少なくとも私が受験した神戸大学大阪大学については参考になれば幸いです。

 

まずこれらのローで求められたステメンの内容は「目指す法曹像+その自己評価」で同じでした。

 

神戸大学は開示結果に書類点が記載されていませんでしたが、大阪大学は記載されており私は27/30点とおそらく最高得点でした(ちなみに27点の人はまぁまぁいました。21点あたりまでは認識しています)。私はこのおかげで受かったと言っても過言ではないので、ステメン自体はきちんと書いた方がいいです。

 

これから分析すると、①内容はどうでもよい②大事なのはきちんと三段論法で書いていることです。

学生時代の素晴らしい体験を交えて書いていた友人達のステメンより小学生レベルの内容だった私のステメンの方が点が高かったことからもきっと間違いないです。

 

したがって内容の真実性自体は重要ではないので盛れることは盛りましょう!私は「毎日朝から勉強する習慣を持っていた。」とか書きましたがほんとにやってたらもっと賢いはずですからね...笑

 

というわけですので、ステメンで悩んでいる人は三段論法を意識した文章を書いて、法律試験の方の対策等をしましょう!

 

【成績開示】令和4年度神戸大学法科大学院入試【入試分析】

 

昨日、令和4年度神戸大学法科大学院入試(神大ロー入試)の成績開示結果が送られてきました。

関西の大学のロー入試情報はネット上でも少ないため、私自身すごく困った&不安でした。

そこで今回は、後の受験生の方の参考になればと思い開示結果の公開と神大ロー入試の分析をしたいと思います。

 

1.まず結果は下記のとおり。

令和4年度神大ロー入試成績開示結果

憲法  26点/50点

民法  51点/100点

会社法 26点/50点

・刑法  50点/100点

行政法 30点/50点

・民訴法 24/50点

・刑訴法 23/50点

⇒合計点 230点/450点

 順位  131位/239人中(R4神大ロー入試結果参照

 

(1)補足情報として

・学部成績は、A以上5割超:B3割:C2割弱。

・時計を忘れてたので時計なしで受験(時計大事ゼッタイ!

・第2グループ補欠候補(この年は第5グループまであり)

 ⇒12月23日(この年の京大ロー合格発表は12月17日)午後に追加合格の連絡が来ました。

 

(2)感想

・見事にほとんどすべてが50%前後でした草

・時計がないことに絶望しながら受験していたためもうどうでもよくなって雑にしか解答していませんでしたが、採点は全体的に優しめかなと思いました(この年の他の合格者様の結果を見た限りでも)。

・私個人としては120位~125位くらいの予想でしたが大体そんなもんでした。

 

 

2.神大ロー入試の分析

ここからは、神大ロー入試の分析をしてみたいと思います。私のようなギリギリだろうと入れたら大満足ですという方のお役に立てたらなと。

 

(1)どこまで追加合格が来るか

神大ローは、ロー入試合格者の成績データ・実際の合格者数(候補者数)を公開していません。

そこで、まず1番の関心ごとである追加合格はどこまで来るかを考えてみたいと思います。

今年は第5グループまでありましたが、例年は第3グループや第4グループまで存在したりと年によってまちまちです。ただ過去に第3グルまでなら第2途中、第4グルまでなら第2途中までは回ってきてたっぽいので、補欠グループのうち上のグループなら大体来ると思ってもいいのかもしれません。

次に、ネット上を観測した限りではおそらく私の順位は追加合格でもかなりギリギリのようでした(連絡の来た日にち的にも)。

一般的にグループ分けする場合1グループあたりの人数は基本的に均等かなと仮定すると、今年は正規合格者96人に20人(第1グル)+20人(第2グル)=136人くらいまでに追加合格の連絡が来たのかなと予想します。

したがって、受験者数の上位50%~60%までにいれば追加合格の可能性はあると思っていいと思います。ただし、今後受験者数の増加が予想されるのを踏まえると上位何%というより130位以内くらいまで来るとの意識でいた方がよいと思います。

 

(2)どのくらいの得点が必要か

過去の合格者様の開示結果をみても、大体50~55%あたりで正規or第1グループ補欠相当(追加合格来た)となっているので、私の結果を踏まえても50%超えは少なくとも必要と考えます。

神大ロー入試は問題がけっこう難しめですが、問われたことに三段論法を意識して端的に食らいつくことが大事かなと思います。私は解答の際に理由とか全然書いてませんでしたが、条文を淡々と指摘していければ50%あたりは十分取れそうです。

 

3.最後に

神大ローは色んな意味で高みにありますが(主に標高)、かなり素晴らしいローだと思うので、ぜひ目指されている方には頑張って合格していただきたいと思います。

 

最後まで見てくださって、ありがとうございました。

今後も有益な情報発信ができたらなと思います(文章力には目をつぶってください)。